ジョン・レノンはなぜ殺されたのか?
ビートルズのギターボーカルとして世界中で人気を集め、ソロ活動を始めてからも多くの名曲を残したジョン・レノン。
今回は彼がアメリカ、ダコタ・ハウスの前で殺害された日のことを詳しくお話したいと思います。
反戦や平和を強く訴えていた彼に何が起きたのでしょうか?
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ジョンは暗殺されたのではないのか?
何の根拠もない単なる憶測ですが、私は、ジョンは、暗殺されたのではないかと疑っています。
ビートルズも後期になると、ジョンは反戦平和を世界中に訴えるようになりましたが、解散後はますますその動きを活発にしました。
私は、ベトナム戦争の終結に彼が大きく貢献したと思います。
彼が反戦平和を訴え続け、世界中、特にアメリカの若者たちがベトナム戦争に反対するようになり、アメリカはベトナムから撤退して戦争は終結しました。
しかし、これはアメリカ政府や軍、軍需産業関係者にとっては、極めて不愉快な結果だったのです。
彼らは、アメリカが世界に君臨し、世界のどこにでも軍事介入し、武器を売りつけたいのです。
そんな彼らにとって、ジョンは「危険人物」以外の何者でもありませんでした。
チャップマンの不可解な行動
チャップマンは、ジョンのファンでその日の午前中にアルバムにサインしてもらっているんです。
その時、他のファンがたまたま写真を撮影していました。
チャップマンの表情を見る限り、にこやかでとてもこの後でジョンを殺害するとは思えません。
もし、殺意があったのなら、なぜその時に殺害しなかったのでしょうか?
不可解なことは他にもあります。
殺害した犯人はすぐに逃走するはずなのに、チャップマンは、警察に逮捕されるのを待っていたかのように本を読んでいました。
また、殺傷能力の高い特殊な弾丸を使用していたことも不可解です。
しかも、彼は2000ポンドという大金を持っていました。
当時の為替レートで換算すると96万円、今なら125万円相当です。
一般人である彼がなぜそんな大金を持ち歩いていたのでしょうか?
ジョンを暗殺した首謀者が他にいて、その人物がチャップマンに金を渡し、殺害を依頼したとは考えられないでしょうか?
ジョンが、「Happiness is a warm gun(幸福は暖かい銃である。暖かい銃とは発射直後で銃身が熱くなっている状態を指し、アメリカの銃の雑誌の広告の宣伝文からヒントを得てビートルズ時代にジョンが制作した曲)」と歌ったようにアメリカでは銃を所持するのは自由ですから、誰かをそそのかして暗殺することはたやすいことだったでしょう。
なお、暗殺説はあくまでもうわさであって、公式にはこの事件はチャップマンの単独犯とされています。
ただ、ケネディ暗殺がオズワルドの単独犯であることを疑っている人が多いのと同じように、ジョン殺害についても「黒幕が存在したのではないか」という疑念はつきまとっています。
ジョンは、殺害される直前に親しい友人に「自分は殺されるかもしれない」と話していました。
その頃、ジョンとヨーコは、FBIの監視下に置かれ、電話を盗聴されたり尾行されたりしていました。
ニクソン大統領とフーバーFBI長官が、彼らの平和活動を大統領選挙に影響があるとみて強く警戒していたのです。
ヨーコは、自身が出演した映画「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」のラストシーンでこう語っています。
「I suppose they tried to kill John. But they couldn’t. Because his messages is still alive.(私は、彼らがジョンを殺そうとしたと思います。しかし、彼らはできませんでした。なぜなら、彼のメッセージは生き続けているからです)」
ここで彼女は明確に「they(彼ら)」と発言し、「He(彼)」とは発言していません。
明らかに彼女は、チャップマンの背後に黒幕がいたと信じているのです。
しかし、それを立証する証拠はなく、すべては闇の中に葬り去られてしまいました。
今なお生き続けるジョンの魂
ジョンは天国へ旅立ってしまったものの、彼の魂は、今なお世界中の人々に共有され、生き続けています。
ビートルズ時代、そしてソロになってからも、彼の残した楽曲やメッセージが消えることはありません。
彼が名曲「イマジン」の中で歌った平和な世界がいつか訪れることを信じたいと思います。
ライタープロフィール
ビートルズの熱狂的ファン
和田晋司
大阪府出身 ビートルズのファン歴ウン十年。
色んなものに手を出しましたが、唯一続いている趣味がこれです。
ビートルズの語り部として彼らの偉大さを後世に伝えていきたいと思っています。
ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ